日本ローカーボ食研究会

日本ローカーボ食研究会

設立の趣旨

 日本ローカーボ食研究会は2011年に医師、管理栄養士、薬剤師、生理学研究者などが集まって発足しました。主な目的は、ゆるやかな糖質制限食を2型糖尿病や肥満の治療へ組み込むため安全で有効な指導方法を医療機関や広く一般に啓蒙すること、それに臨床研究を行うことです。これまでに定期的な講演活動、学術集会、症例検討会、学術論文の発刊、啓蒙書の出版​​​​​​​「正しく知る糖質制限食」(2013年 技術評論社)、「ゆるやかな糖質制限食による2型糖尿病治療 -ガイドライン2016-」(2016年 風媒者)、「医師が実践するおいしい糖質オフレシピ216」(2018年 西東社)などを行ってきました。その間、この食事療法は一般に広く知られることになりましたが、未解決の課題はまだたくさん残っており臨床研究による解決が期待されています。また、この会はゆるやかな糖質制限食にとどまらず、食事療法を生活習慣病全域、循環器疾患、呼吸器疾患、癌、認知症や老化など広い分野に活用するために学術的、臨床的な情報を発信しています。

事務局より

第15回日本ローカーボ食研究会学術総会の日程が決まりました。

日時:2025年3月16日(日)10:00~13:30 
場所:WEB開催 
参加費:無料 
プログラムが決まり次第、更新いたします。
 

「50歳を過ぎたらダイエットしてはいけない -メタボの嘘と肥満パラドックスの真実-」灰本元先生新たな書籍を文藝春秋から出版!!

obesity paradox5.jpg わたしが書いた本のお知らせです。文藝春秋社から「50歳を過ぎたらダイエットしてはいけない-メタボの嘘と肥満パラドックスの真実-」を出版しました。 肥満パラドックスとは小太りが長生き、痩せは早死にすることを科学的に解説した日本で初めての本です。肥満や小太りはダメ、この考えは日本中にはびこっていますが、この間違った常識を徹底的に覆すために気合いを入れて書きましたので是非お読み下さい。
 大手書店やamazonなどインターネットでも販売しております。当院受付でも販売しております。
詳細はこちらから

 

 


海外の注目論文に新しい記事を追加

「日本を含む東アジア民族のLDL-コレステロール値と疾患」
韓国から東アジア人(モンゴロイド)のLDLコレステロールと疾患に関する140万人という桁違いな大規模研究の結果が発表されました。この論文は先生の解説付きですので是非お読み下さい。


当会の臨床研究が海外専門誌へ掲載

●日本ローカーボ食研究会のメンバーによる臨床研究の成果が海外専門誌(Diabetes Metab J May 2021;45(3):390-403)に掲載

Reducing Carbohydrate from Individual Sources Has Differential Effects on Glycosylated Hemoglobin in Type 2 Diabetes Mellitus Patients on Moderate Low-Carbohydrate Diets
「ゆるやかな糖質制限食を実行中の2型糖尿病の患者において、それぞれの糖質源によってHbA1cへの効果は異なっている」
詳細はこちらから(全訳と解説) 

・2021年、私たちのゆるやかなローカーボ食(1)
・2021年、私たちのゆるやかなローカーボ食(2) -糖質を多く含む食品管理から糖質グラム管理へ-
・2021年、私たちのゆるやかなローカーボ食(3) -総糖質量から個々の糖質源の管理へ-
・2021年、私たちのゆるやかなローカーボ食(4) -糖質源によってHbA1cへの影響は全く異なる-


●灰本先生の最新論文を掲載しました

【ゆるやかな糖質制限を行っている2型糖尿病患者ではそれぞれの糖質源由来の糖質摂取量減少はHbA1cへ違った効果を持っている】
(Diabetes Metabolism Journal 2020)
詳細はこちらから


●「医師が実践する おいしい糖質オフレシピ 216」発刊のお知らせ

LC recipe.jpg NPO法人日本ローカーボ食研究会代表理事 灰本 元先生 監修による待望のローカーボ食(ゆるやかな糖質制限食)レシピ集が発刊となりました。
 本書は生活習慣病予備群や一般の方々が少しでも健康に生きるために、わたしたちがこの十数年間にローカーボ食の臨床研究を積み重ねて到達した、安全で効果的なローカーボ食の方法があちこちにちりばめられており、ゆるやかな糖質制限食、本書では糖質オフのノウハウを満載した一冊となっています。西東社より2018年7月発刊 1,400円+税。
全国の書店でご購入いただけます。

 【発刊にあたり】

 ★レシピ集を使って脂質摂取の増加に成功★
 amazon


●灰本先生の最新論文を掲載しました

【糖尿病治療薬を非服用の日本人2型糖尿病患者における炭水化物およびその由来食品のHbA1c値に対する影響】
詳細はこちらから

おすすめコンテンツ

海外の注目論文

英論文抄読会(ジャーナルクラブ)とホームページ掲載への経緯

2014年春から灰本先生とじん薬局薬剤師との英論文抄読会(ジャーナルクラブ)がスタートしました。私たち薬剤師の医学的知識、臨床的知識が圧倒的に不足していたことが始まりでした。

> 詳しくはこちら

2023年04月19日

211.日本を含む東アジア民族のLDL-コレステロール値と疾患

1.欧米と東アジアの違い
 LDL-コレステロールが虚血性心疾患へ及ぼす悪影響、それを下げる薬のスタチンは虚血性心疾患の発症を防ぐ、そのような研究はおびただしいほどの数が欧米で発表されている。それは欧米人(コーカサス人種)では虚血性心疾患による死亡が死因の第一、総死亡の30%以上を占めていたからであって、われわれ東アジア人(モンゴロイド)のせいぜい5-7%程度と大きな違いがある。われわれの総死亡の30%以上を占めるのは癌死である。そのような状況でLDL-コレステロール値が欧米人と東アジア人で同じでよいはずはない。

2019年11月19日

212.高いアルコール消費量は遺伝的および環境要因と独立して男性の41年間の冠動脈疾患死亡リスクの低下と関連する

Higher usual alcohol consumption was associated with a lower 41-y mortality risk from coronary artery disease in men independent of genetic and common environmental factors: the prospective NHLBI Twin Study.
Jun Dai et al. The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 102, Issue 1, July 2015, Pages 31?39, https://doi.org/10.3945/ajcn.114.106435

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新着情報

2022年08月02日

管理栄養士の修業日記 3

管理栄養士として修業中に苦労したこと、気づいたことを修行日記として書きました。管理栄養士さん、とくに新人さんが読んで「わかる!」「たいへんそうだな」「そんなことしてるんだ」など思ってもらえると幸いです。拙い文章ですが、順次更新していく予定です。今回は「自分でローカーボ食を作って食べてみて」です。
 

2022年07月08日

管理栄養士の修業日記 2

 管理栄養士として修業中に苦労したこと、気づいたことを修行日記として書きました。管理栄養士さん、とくに新人さんが読んで「わかる!」「たいへんそうだな」「そんなことしてるんだ」など思ってもらえると幸いです。拙い文章ですが、順次更新していく予定です。今回は「栄養相談の前に」です。

2022年07月08日

管理栄養士の修業日記 1

 管理栄養士として修業中に苦労したこと、気づいたことを修行日記として書きました。管理栄養士さん、とくに新人さんが読んで「わかる!」「たいへんそうだな」「そんなことしてるんだ」など思ってもらえると幸いです。拙い文章ですが、順次更新していく予定です。今回は「事始め」です。

2021年12月23日

ゆるやかな糖質制限食を実行中の2型糖尿病の患者において、それぞれの糖質源によってHbA1cへの効果は異なっている

前書き
日本ローカーボ食研究会のメンバーによる臨床研究の成果が海外専門誌(Diabetes Metab J May 2021;45(3):390-403)に掲載されました。昨年すでにAhead-of Printとして公開され、ホームページに全訳を掲載していますが、2021年5月号に掲載となりました。
抄録を掲載して、簡単な解説を加えました。

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人工甘味料について

2019年04月26日

腸内細菌と病気 その1「腸内細菌を壊す身近な食品と薬」

灰本クリニック 灰本 元

 腸内細菌とは主に小腸~大腸に生息する細菌のことです。口腔内には唾液1mlあたり1億個の細菌が生息していますが、胃ではPH1という強力な酸性のなかで著しく生息数は少なくなり、小腸から大腸に下りるにつれて増加し、大腸では1兆個/便1gに達するといいます。

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協賛医療機関

医療法人芍薬会灰本クリニック むらもとクリニック