管理栄養士の修業日記 1
管理栄養士として修業中に苦労したこと、気づいたことを修行日記として書きました。管理栄養士さん、とくに新人さんが読んで「わかる!」「たいへんそうだな」「そんなことしてるんだ」など思ってもらえると幸いです。拙い文章ですが、順次更新していく予定です。今回は「事始め」です。
事始め
前職では学校給食の調理を行っていました。灰本クリニックに入職して、給食センターとは違う医療現場の一分一秒を争う切羽詰まった雰囲気にまず圧倒されました。入職前は、世の中の大勢の管理栄養士と同じように教科書や検査の基準値を疑いもせずそのまま鵜呑みにし、基準値の根拠や裏付けがあるのかなどを気にしたことはありませんでした。入職前に「教科書は役に立たない。そこに書いてあることに科学的な根拠はあるのか。」と院長に言われとても困惑しました。当院では患者さんに診療方針とその科学的な根拠をわかりやすく説明するために論文やグラフ、スライドを数多く使用しています。私の修行の事始めは教科書ではなく、先輩らが作ってくれた沢山の資料の中から必要なものを選んでそれを理解することから始まりました。