日本ローカーボ食研究会

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第3章 日本人の主要栄養素摂取量、糖尿病患者の糖質摂取量 その1

日本ローカーボ食研究会代表理事 
灰本クリニック 院長 医師 灰本 元

 主要栄養素摂取量の正確な評価方法としては「食事日記法」と「24時間思い出し法」がすぐれていますが、「質問紙法(FFQ)」は適していません。逆に微量栄養素の摂取量評価には質問紙法がすぐれています。わたしの医院でよく使う3日間食事日記法や24時間思い出し法では患者1人あたりのデータ入力に40分~60分もかかってしまうので、一つの論文に登録出来るデータは数百人分が限界だと思います。食事日記法による大規模な調査としては厚生労働省による国民栄養調査がありますが、1万人を対象とするものの1日だけの食事日記の調査ですから、調査結果の評価には自ずと限界があります。

 国立長寿医療センター研究所は、一般住民を対象に1000人規模3日間の食事日記調査を実施していますが、

http://www.ncgg.go.jp/cgss/department/ep/monograph7thj/index.html) 

この調査では複数の管理栄養士がデータ入力にあたっていて、患者個々の食事日記を入力する際に担当する管理栄養士の間で栄養素の分類に差異が生ずるので(とくに脂質、糖質で著しい)、データの入力に先立ち管理栄養士の間で事前に標準化のための調整を行ったかどうかが大問題となります。加えて患者が食事内容を正確に記載したかどうも大きな問題です。格好をつけて調査の3日間だけ糖質を少なく申告する患者も少なくありません。わたしたちの最新の調査研究では、二人の管理栄養士で治療前と治療後に248人3日間の食事日記から延べ598人分のデータを入力しました。入力する前に二人のくせを補正して標準化を図ることと、患者による糖質量の過少記載を防ぐための措置として患者本人に日記を再度確認させるなどして正確なデータの把握に努めましました。

 栄養調査には上記のような問題は常に付きまといますが、その限界を踏まえた上で国民栄養調査による摂取栄養の70年間の推移、国立長寿医療センター研究所による一般住民栄養調査、それに当院の糖尿病患者の調査データを見てみましょう。

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