日本ローカーボ食研究会

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治療前でのHbA1cおよび臨床的変数、6ヶ月間での変化、治療前での患者特性に応じた男女別のHbA1cの変化

 表1(Table1)と2(Table2)は男性138人および女性107人における治療前での臨床データとそれらの変化、治療前での患者の臨床データ特性に応じΔHbA1cを男女別にまとめている。

治療前と比較して、6ヶ月後に平均HbA1cは男女共に低下し、男性では治療前の8.3±1.7%(64.2±17.0mmol/mol)から1.5±1.6%(15.6±16.1mmol/mol)、女性では治療前の7.8±1.5%(59.6±7.0mmol/mol)から0.9±1.3%(9.5±13.0mmol/mol)低下した。治療前でHbA1cが高いほど、また総カロリー摂取量および総糖質摂取量が多いほど男女共にHbA1cが大きく低下した。65歳以上の男性と比較して65歳未満の男性はHbA1cの低下が大きかった。
 私たちは、2016年7月以降に登録された患者83人(男性47人、女性36人)に対して余暇時間での身体活動量の変化について調査した。47人の男性患者(8.4±13.5 METs h/week)は、治療前でその他の男性患者(n=91, 4.8±1.0 Mets h/week)と比較して平均の余暇時間での身体活動量が有意に多く、その後6ヶ月間では有意に増加した。(11.2±16.9 Mets h/week, P=0.017)一方、36人の女性患者は治療前で余暇時間での身体活動量が4.4±0.9 Mets h/weekで、その他の女性患者(n=71, 5.7±1.3 Mets h/week)と比較して有意な相違はなく(P=0.126)、その後6ヶ月間で変化しなかった。(4.4±0.8Mets h/week, P=0.490)
 平均BMI、血漿グルコース値、空腹時インスリン値、HOMA-IR、血清HDLコレステロール値、中性脂肪値は男女共に有意に改善した。LDLコレステロール値は男性では有意に低下したが、女性では有意な低下はみられなかった。

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