日本ローカーボ食研究会

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ゆるやかな糖質制限食と血糖コントロール

 私たちのゆるやかな糖質制限食の主な基本原則は以下の通りである。

1つ目に、治療前における3日間の食事記録から糖質摂取量を計算すること。2つ目に、患者の治療前のHbA1cに応じて糖質摂取量を減らすことである。私たちが過去に行った研究結果に基づき、開始時のHbA1cによって患者は3つのグループ、7.5%以下、7.5-8.9%、9.0%以上に分類された。そして、それぞれHbA1cが7.4%以下の患者は約70gの糖質を減らし、7.5-8.9%の患者では約120g、9.0%以上の患者では約170gを減らすように指導された。私たちは患者に治療前における3日間の食事記録を参考にして、主な糖質源を減らすよう指導した。患者には糖質摂取量を減らしたことにより減少したカロリーに相当する量の脂質を摂るように勧めた。一人の管理栄養士が全ての患者に最初の月に2回、その後はひと月に1回指導を行った。
私たちは、それぞれの患者に最も適した糖質制限を継続させるために患者個々の状況に合わせた食事指導を行った。2ヶ月目以降、私たちは、患者に1日または2日間の食事内容を詳細に思い出してもらい、その後直ちに1日当たりの大まかな総糖質摂取量および様々な糖質源由来の糖質摂取量を計算した。食事内容を思い出すのが困難な患者には3日間の詳細な食事内容を記録してもらうか、数日間に食べたものを全て写真に撮影してもらった。私たちは、毎月の患者からの聞き取りの結果に基づいて総糖質摂取量を25-50g/日単位で調整した。この指導を実行するために、私たちは減量すべき様々な糖質源を特定し、その内容を記載した書類を患者へ提示した。各々患者のの嗜好に基づいて、患者が自らが減量すべき糖質源を選択した。患者が過剰に糖質摂取量を減量した場合や糖質の減量にストレスを感じた場合は糖質制限を緩和した。この手順により患者は最初の3ヶ月間で安定した糖質の減量を達成し、その後の3ヶ月の減量の維持を可能とした。
HbA1cの目標値は米国糖尿病学会のガイドラインに基づいて設定した。私たちは、患者へ研究期間中も普段の運動を続けるよう指導した。
 

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