日本ローカーボ食研究会

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第7回定期勉強会 印象記:小早川医院 管理栄養士 飯塚智子

小早川医院 管理栄養士 飯塚智子

平成26年9月13日に名古屋駅前の安保ホールにて開催されたローカーボ研究会の定期勉強会に参加させていただきました。
会場には医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などの医療関係者の方から少数ですが一般の方も見えられていたようでした。ほとんどの席が埋まり糖質制限食への関心が高まっているのを感じました。
今回のプログラムは、症例検討、臨床栄養学講座、ローカーボ講議という構成でした。
症例検討は5人から7人くらいのグループを作り、2つの症例についてどのような治療方針が良いかを各グループで話し合いまとめて発表しました。1つ目の症例は糖尿病で薬を使ってHbA1c 5.9前後にコントロールされている方で、血糖コントロールに少し神経質になっている方でした。この症例の患者さんは血糖コントロールが良好でしたが、来院時抑うつ的で暗い表情でした。糖質制限食を指導して一時的にカロリーが大きく下がり過ぎてしまいましたが、患者さんはとても楽になったと実感し薬の量も減り表情も明るくなったそうです。確かに検査値やカロリーなどの数値は病状を判断するのに必要な情報ですが、それだけでなく患者さんの気持ちも大切な指標になるのだと改めて感じました。また現状の糖尿病治療は薬に頼っている部分が大きく、患者さんの負担やこれから先の私たちの生活を考えていく上で医療費を減らすということも大事なことなのだと思いました。
2つ目の症例はアマリールなどの薬の量が多く効きも悪くなっていて自己流ですが糖質制限を行っており、にもかかわらずHbA1c 8.2 とコントロールが悪い方でした。この方は自己流の糖質制限と薬の影響で低血糖を起こしている可能性があり、糖質制限を緩めるよう指導しましたが自身でもっときつい制限を行ってしまったそうです。自己流で糖質制限を行うことの危うさや糖質制限食の正しい認識を持ってもらうことの大切さを感じました。
症例検討は初対面の方とディスカッションするので緊張しますが、自分の未熟な部分を知ったり他の方の意見を聞くことで考えが広がったりとても良い刺激になりました。管理栄養士という職種柄、食事内容のことだけに意識が行きがちです、様々な職種の方との連携がよりよい治療につながるのだと実感しました。
臨床栄養学講座ではローカーボ食実践中の脂質の上手な摂り方というテーマで、どの種類の脂質をどのように取れば良いのかを説明されており、同じ食材を使ってどこを変えれば脂質が増やせるのかを料理された写真で比べてわかりやすく示してくださいました。栄養指導後に脂質の摂取量があまり増えていないと感じる例もあるので、話をするだけでなくひと目で見てわかるように示すとより良い理解につながると勉強になりました。
ローカーボ講義で一番印象に残ったのは、HbA1cの数値によって糖質制限の程度を3段階に分けて指導を行ったという話でした。どのHbA1cの数値、炭水化物量から始めても、HbA1c7前後に落ち着くという結果を知り目からウロコが落ちました。私はもっと糖質制限の指導は個人差があるものと考えていましたが、今後栄養指導を行う上で新たな目安としてとても参考になりました。
栄養指導をしていると糖質を制限すればするほどよいと思っている方や、サラダにノンオイルドレッシングなどで油は控えている、お肉はあまり食べないようにしているという方が少なくありません。そう言った患者さんにデータを示しながら話し、納得して正しく理解していただくことが重要だと感じています。そのためにも私自身が日々勉強して知識を深め少しでも患者さんの立場に立ったサポートができるよう努めて行きたいと思います。

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