日本ローカーボ食研究会

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ヒトツバタゴと蛭川

ヒトツバタゴと蛭川


加藤 潔 記

 先の土曜日(5.21)、思い立って自生ヒトツバタゴの花を見るために現役時代の職場の先輩と中津川市蛭川へ出かけた。ヒトツバタゴは東アジアに分布するモクセイ科の温帯性落葉高木で日本では木曽川流域と対馬にしか自生しない絶滅危惧の奇木である。属名も雪と花を意味するギリシャ語に由来し、5月に雪が積もったように白い花をつける.東濃には自生地が多いが尾張では樹齢およそ300年、樹高が15mを越す見事な数本の大木が生える犬山市池野西洞の自生地がよく知られている。尾東地区では校庭や農家の庭に植栽木が見られるが街路樹として植えられることも多くなった。
 恵那峡大橋から蛭川に入ったが恵那峡右岸の上野木の集落に入るとすぐに開花の進んだ植栽木らしいヒトツバタゴが目に入りこの先に期待が膨らんだ。集落の外れに駐車場を見つけて車を降り新緑の樹林の中の急坂を大井発電所の裏手へと下りさらにダムのすぐ下流で木曽川に架かる東雲橋まで行き大井ダムと発電所を一望した。このダムは木曽川水系で最初に造られ1924年に完成出来た人工湖は恵那峡として知られる観光地となった。付設の発電所はダム式発電所としては日本で初めてで当初最大出力4万8千kWその後増設された新発電所と合わせて現在出力8万kWということで関西電力の発電設備である。大井のダムと発電所は近代化に伴う巨大電源開発の先駆となり福沢桃介が企図・計画し木曽川の急流を相手に苦難の末に完成させたと施設として知られている。
 帰路急坂の中程でダム湖を見下ろす地に座す奥渡神社の小さな祠の脇で一息入れしばし柔らかな緑と静寂にひたりながら先輩との語らいを楽しんだ。この風格を感じる巨大施設は大量のエネルギー・電力を消費する工業生産と都市での生活を基軸とする現在の社会を作りあげる上で突破口の役割を果たした遺産といえる施設の一つである。しかし一方で人々は筋肉労働から急速にしかも過度に解放され結果多くがメタボリックシンドロームに悩まされる事態となった。こんな思いが緑陰のもとで晴天の霹靂のように湧きだした。そういえば駐車場で会ったフルフェースのヘルメットの若いライダーは発電所へは徒歩で急坂を下らなくてはならないと知るとそそくさと立ち去った。無論私たちもこの地へは乗用車でやってきていた。


 続く

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