日本ローカーボ食研究会

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論文要旨和訳2014年11月①

糖尿病と癌の発症危険度:日本の8つのコホート研究の統合的な分析

Shizuka Sasazuki, Hadrien Charvat, Azusa Hara, Kenji Wakai, Chisato Nagata, Kozue Nakamura,Ichiro Tsuji, Yumi Sugawara, Akiko Tamakoshi, Keitaro Matsuo, Isao Oze, Tetsuya Mizoue,Keitaro Tanaka, Manami Inoue, Shoichiro Tsugane and for the Research Group for the Development and Evaluation of Cancer Prevention Strategies in Japan

エビデンスが集まるにつれ糖尿病と癌の関連が示唆されるが、糖尿病が独立して癌のリスクを増加させるかどうかは明らかではない。私たちは日本における8つのコホート研究(330,000人以上の患者群)の統合的な分析に基づいて、既存の糖尿病と全癌および臓器特異的な癌の発症危険度との関連性について包括的な評価を導いた。私たちは変量効果モデルを用いて、全癌および臓器特異的な癌の発症危険度のハザード比をデータから大まかに推定した。特定の臓器の癌については、大腸(危険率; HR = 1.40)、肝臓(HR = 1.97)、膵臓(HR = 1.85)および胆管(HR = 1.66; 男性のみ)に危険度の統計学的な増加が見られた。危険度の増加は他の臓器についても示唆された。また糖尿病は日本人において癌の発症危険度を20%増加させた。
 これら2つの疾病間の関連性は、生活習慣要因をコントロールすることの重要性を繰り返し強調するために重要な意味を持ち、糖尿病患者におけるがん検診のための可能な戦略を提案することができるだろう。さらに連続的に糖尿病の危険因子を調査していく研究が重要である。

Cancer Sci | November 2013 | vol. 104 | no. 11 | 1507

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