日本ローカーボ食研究会

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119.500g以下で出生した児の3歳時における神経発達予後

Neurodevelopmental Outcomes in Infants With Birth Weight ≤500 g at 3 Years of Age.
Inoue H, et al. Pediatrics. 2018 Dec; 142(6). pii: e20174286.
doi: 10.1542/peds.2017-4286. Epub 2018 Nov 16.

【目的】
 500g以下で出生した児の3歳時における神経発達予後を評価する.

【方法】
 2003〜2012年に新生児臨床研究ネットワーク内の500g以下で出生した児の,NICUから生存退院した者がこの研究の対象となった.460人(811人の生存児の56.7%)が生後36〜42ヶ月の時点で評価された.神経発達障害の定義は脳性麻痺,視力障害,聴覚障害または発達スコアが70未満の者とした.

【結果】
 神経発達障害は全体で59.1%(95%信頼区間:54.6%-63.5%).研究期間内では,この傾向に明かな変化はなかった.ポアソン回帰分析では,神経発達障害は重度の脳室内出血(補正危険率:1.42;95%信頼区間:1.19-1.68;P<.01),嚢胞性脳室周囲白質軟化症(補正危険率:1.40;95%信頼区間:1.13-1.73;P<.01),重症壊死性腸炎(補正危険率:1.31;95%信頼区間:1.07-1.60;P<.01),動脈管の外科的結紮術(補正危険率:1.29;95%信頼区間:1.09-1.54;P<.01),男児(補正危険率:1.19;95%信頼区間:1.01-2.40;P-.04)であった.

【結論】
 このコホートでは出生体重500g以下の児の神経発達予後は2003〜2012年で改善を認めなかった.多変量解析では重度の頭蓋内出血と嚢胞性脳室周囲白質軟化症は神経発達障害の強い危険因子であった.我々のデータは,500g以下で出生した児の予後を改善するために神経罹病率の減少に狙いを定めた対策が重要であることを示唆した.

【読後感想】
 1000g未満(超低出生体重児)で出生した子どもの神経学的予後の日本における発表である.医療技術の発展,社会情勢の変化に伴い, 低出生体重児の数は増加した.救命という時代から,いかに合併症を少なくケアを行うという時代になり,今後はさらなる神経学的予後改善のための対策が望まれる.しかし,新生児医療は児や家族のみならず医療従事者の負担も大きく,まだまだ課題は山積みであると思われる.


(医師 蟹江健介)

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