日本ローカーボ食研究会

日本ローカーボ食研究会

第1回定期勉強会

第1回定期勉強会

◆第1回定期勉強会の風景と感想◆

第1回定期勉強会 2011年10月29日、レディヤン春日井にて 管理栄養士 篠壁多恵

 10月29日土曜日、愛知県春日井市にて第1回日本ローカーボ食研究会定期勉強会が行われ、医師や看護師、管理栄養士など18名の方にご参加頂きました。
 約2時間、グループワーク形式の症例検討、英文抄読、ローカーボ食品試食、情報交換など有意義な勉強会となりました。
これまで、ローカーボ食の学術研究会や講演は、講義形式がほとんどでしたが、今回は5人1組のグループで1つの症例を検討する形がとられました。それぞれのグループに1-2人の医師、数人の管理栄養士が配置されていました。まずは自己紹介から始まり、その後日本ローカーボ食研究会の世話人から用意された糖尿病症例の基本情報が全員へ提示されました。そして、どのようなことに注意してローカーボ食を実施するか、内服薬の変更は必要か、どのような薬がよいか、また糖尿病以外にもその患者さんに必要な治療など、症例患者の身体状況、血液データ、内服状況から治療方針を話し合い、その最終方針を各グループの代表がホワイトボードに治療方針をまとめ、実際の症例患者の経過と照らし合わせながら、各グループ意見を出し合いました。
医師がどのようなところを見て治療方針を立てているか、参加した管理栄養士や看護士ともに話し合い、意見を出し合いながらの症例検討は、管理栄養士にとってもとても貴重な経験になったと思います。

 英文抄読会では、予め配布された英論文のAbstract(要約), Result(結果)を1文ずつ読み、訳す形で進められました。訳していく人は決まっていたので、論文内容の確認と医学論文で頻回に使われる英単語や用語の解説などが中心でした。最新のローカーボ食情報を得るには、英論文が読めることが重要であるという世話人の方針から、このような機会を設けることとなりました。
ローカーボ食の研究は、主に海外で盛んに行われています。疑問に思ったこと、知りたいことをすぐに論文検索でき読めることでより多くの情報収集に役立ちます。普段、忙しくてなかなか英論文を読む機会がない方や実際にどのように読んだらいいか分からない方も、この抄読会が今後もよい機会となればと思いました。

 ローカーボ食品の試食会は、ノンシュガーの飴と砂糖を使用していないチョコレートが用意され、会の最後に情報交換をしながら行われました。最近は糖質に注目した商品が多く発売されています。おいしくて、ローカーボ食を実施する方に役立つ商品をこれからも紹介していきたいと思っています。

 終わってみると、この勉強会は全体的に臨床の現場で今すぐに役立つ内容という印象が強かったです。また、講義とは違うグループワークという形式は、同じようにローカーボ食指導を実施している、または学んでいるもの同士が気軽に意見交換ができる、非常によい方法だと思いました。2012年1月に第2回も予定しておりますので、多くの方々にご参加頂ければと思います。
管理栄養士 篠壁多恵

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