日本ローカーボ食研究会

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第1回定期強会に参加して.1

第1回定期強会に参加して  管理栄養士 佐藤歩実

 なかなか、ローカーボ食に関してきちんとした知識を学ぶ機会は少ないと思います。このような勉強会を開催していただいた、灰本先生には大変感謝しています。ありがとうございました。

 今回は、まず症例検討ということで、1人の患者さんの症例をもとにグループになって診療方針について話し合いましたが、普段医師や看護師の方たちと一緒になって診療方針について考えるという機会はほとんどないので、管理栄養士の私にとって、とても勉強になりました。それと同時に、薬に関する知識が乏しかったり、あまり論文を読んでいなかったりするので、まだまだ勉強不足であることを痛感いたしました。
管理栄養士とはいえ、ある程度、どの薬がどのような作用をするのか、どのような副作用があるかなどはきちんと把握した上で、栄養指導を行わないといけないなと改めて思いました。糖尿の薬だけでなく、血圧の薬、コレステロールの薬など、せめて今、自分の病院で使っている薬くらいはきちんと把握しておくことが必要であると感じています。せっかく、CARDを実行している患者さんでも、薬の変更によってHbA1cが悪化したとき、うまくフォローしてあげられないと、食事療法もうまくいかなくなってしまうと思います。食事記録、薬、血液検査データ(血糖だけでなく、TG、HDLなども)など全体を把握して指導を行わなくてはいけないと思いました。

 英論文に関しても、最初は全く分からないと思っていましたが、今回のような抄読会を行っていただきますと、少し身近なものに感じられました。論文の書き方についても大変参考になりました。論文を書くにあたっては、都合の良いことばかりだけでなく、すべてを記載しなければならないということが注意すべきポイントだと思いました。

 時間の長さや配分などは、丁度良かったように思います。ただ、管理栄養士の参加が少なかったように思うのですが、いかがでしたでしょうか?
1人でも多くの患者さんが上手に、血糖をコントロールしていけるように、あらゆる視点から患者さん一人ひとりに合った方法を提案していくことが大切だと思います。そのためには、管理栄養士同士でも話しあって、いろいろ情報交換ができたら良いと思います。このような機会があれば、また是非参加させていただきたいと思います。

岐阜ハートセンター 管理栄養士 佐藤歩実

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