日本ローカーボ食研究会 -科学的食事療法による糖尿病・メタボリック症候群の治療-

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心臓外科医の私がローカーボ食にこだわる理由

投稿日時: 2011/07/04 19:44:00

米田正始記

 日本ローカーボ食研究会にはさまざまな分野から同好の士が集まりつつあります。私は本職は心臓血管外科医で、毎日患者さんの手術や治療に明け暮れており、仕事の領域としては門外漢のような気もしますが、それでもローカーボ食に関心があります。その中に、この研究会の大きな社会貢献や将来性、あるいは楽しみが見えるように思えるのです。そうした視点から少しお話しします。

 日本ローカーボ食研究会が立ち上がり、これからさまざまな社会貢献が期待され、うれしいことです。御縁あって私も世話人の一人に入れて頂いております。光栄なことと思い、私なりの貢献ができればと思います。

 私は心臓外科医です。世間的に言えば、切って治して、患者さんが元気に退院されれば「バイバイ」するのが外科医と世間では思われています。一般論ですが。しかし私は患者さんを本当に治さなければ手術の意味は半減してしまうと思っています。つまり患者さんを全身的というより全人的に治し、またそのお手伝いをする、その一環として手術をとらえています。

 手術とくに心臓手術は熟練チームならずいぶん安全なものになりましたが、今なお、大きな手術であることに違いはありません。その心臓手術を受けられる患者さんがどれほど迷い考え、手術を決断されたか、そこに思いをはせるひつようがあります。永い苦悩の末にようやく手術を決意してくれた患者さんの期待に応えるためには、良い手術だけでなく良いアフターケアが必要です。なかには手術ですっかり根治してあとは普通に元気に楽しくやって下さいなどというケースも多くありますし、それが手術の目標です。しかし生活習慣病によって起こった冠動脈や動脈硬化性の病気の患者さんの場合は、油断すればまた新たな病気が発生する恐れもあるのです。またご高齢の患者さんでは足腰や眼や頸や、あるいは胃腸や神経やいろいろな病気が起こるものです。しっかりしたアフターケアがあれば、患者さんはその病気に適した先生に診てもらい、トラブルを最小限にできるものです。
そうしたアフターケアの中で正しいダイエットは大きな位置を占めると思います。それは生活習慣病のかなりの部分は食べ過ぎや肥満に関連するからです。それ以外では喫煙が代表格ですが、禁煙運動・指導が次第に広がり、禁煙に成功した方々のなかには肥満やメタボで困っているというケースも多く見られます。喫煙とはそれほど体に悪いという証拠ですが、そのままでは患者さんは救われません。そこで正しいダイエットが心臓外科医の私にも必要になってきたわけです。

 もともとダイエットには関心がありましたが、これまでのダイエットでは空腹感が強すぎて、仕事も手につかず、悪くするといらいらして周りの人たちにご迷惑をおかけしたり、長続きしないものばかりでした。灰本先生と友人になり、ローカーボ食を知ったとき、これこそ私が長年求めていたものだと膝を叩いたものです。そこで患者さんにこれを勧めるまえに、私自身でやってみました。毎日しっかり食べて、野菜だけでなく焼肉やステーキ、から揚げ、フライ、てんぷらなどをしっかり食べても、6か月で8kgも減量できました。お腹の脂肪もぺしゃんこになり頸も長くなったとよく言われます。体が軽く、手術も楽で、健康に良いという実感が持てました。さらに灰本クリニックでの医学データを拝見し、多くの患者さんで血糖値や脂肪が改善しており、これは自信をもって勧められると思ったのです。そのように素晴らしいローカーボダイエットですが、それを安全かつ快適なものにするために、まだまだ多くの課題があることが次第にわかって来ました。そこで日本ローカーボ食研究会が必要と思うようになったのです。これからさまざまな人たちと病気や医療だけでなく健康や楽しい生活・人生を考える、そうした視点からローカーボ食研究会を盛り上げて行ければと思います。皆さんよろしくお願い申し上げます。

参考サイト:心臓血管外科情報WEB 私の個人ホームページです。心臓病や心臓手術、血管手術に関する情報や患者さんの声などが見られます。

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